Redmineで工数管理する事について考える。

Redmineで工数管理する事について考える。
                 
最終更新日から90日以上経過しています。

RedmineはそもそもBTS(バグトラッキングシステム)、

つまりバグの管理の為のシステムであって、工数管理をする為のシステムではない、

ように思っていたのですが、その認識が誤っていた様で。

色々試してみてみた結果、

・工数管理はできそう

・ただ、どこまでの作業をRedmineに登録するか、という切り分けは必要
(幾つか妥協も必要?)

という感想。

とりあえず試した事とかをダラダラとメモ。

作業は2種類に分けられる

この世には2種類の作業がある。

「契約内作業」「契約外作業」だ。

・・・

・・・

・・・

いや、知らんけど。少なくとも弊社では。

つまり案件のお話が来て工数を見積もる際、

・○○○○の作業:X人日

・△△△△の作業:X人日

・□□□□の作業:X人日

という形で見積もるかと思いますが、上記であげた3つの作業は案件遂行の為に

必要な作業 =「契約内作業」。

それ以外の、見積りから外れた(=見積りが甘かった(?))作業は「契約外作業」となります。

「契約外作業」は見積りに含まれないので、ざっくり言うと賃金が発生しない作業となってしまいます。

当然ながら見積りの工数内で案件が完了すれば黒字、

見積りの工数をオーバーすれば、その分赤字となります。

 

会社に雇用されている身としては、案件は黒字で完了させたいし、

案件完了時に「契約内作業」がどれだけあって、「契約外作業」がどれだけあるかを見て、

次案件に反省を活かしたい気持ちがあります。

そこでRedmineにタスクを登録する際、「契約内作業」と「契約外作業」をどのように

登録するか、が肝になる。なりそうな気がする。きっと。

Redmineのどのオブジェクトで管理するか

トラッカーで契約内/外を管理する?⇒No

トラッカーは通常、「バグ」「問い合わせ」「課題」などのチケットの大分類を

管理しますが、そこで管理するとどうなるか。

・バグ(契約

・問い合わせ(契約

・課題(契約

・バグ(契約

・問い合わせ(契約

・課題(契約

トラッカー1つにつき契約内/外を作成、という感じになっちゃいそう。

これは冗長ではないか?

て事でこれは却下。

カテゴリで契約内/外を管理する?⇒No

一瞬アリかと思いましたが、

既にカテゴリを別の用途で使用しているプロジェクトの場合、

実現できないので却下。

活動で契約内/外を管理する?⇒No

「活動」は実績工数を入力する際に選択するこれ↓

これもトラッカー同様に、活動1つにつき契約内/外を作るのは冗長。

また、

・設計

・開発

・打ち合わせ

・調査

等と活動を定義して、社内の運用として、

“設計”、”開発”は「契約内作業」、”打ち合わせ”、”調査”は「契約外作業」に

計上すると決めても、上手くいかないケースがありそう。

例えば、バグ発生時にどのように修正するか(=設計)、実際の修正(=開発)作業は

「契約外作業」になってします。

中々難しい。

カスタムフィールドで契約内/外を管理する?⇒Yes

カスタムフィールドは増やしすぎると手に負えなくなるので、

なるべく増やしたくなかったのですが、これが最適な気がしました。

カスタムフィールドの追加

「管理」からカスタムフィールドを選択

新しいカスタムフィールドを選択

追加先のオブジェクトを選択
ここでは「チケット」を選択

設定はこんな感じ↓

 

選択肢は「契約内作業」と「契約外作業」を設定。
(一回保存しないとキーバリューリストの選択肢が設定できないのはなぜ?)

チケット作成時に「作業区分」が増えている。
「契約内作業」をデフォルトとしておくと、楽でしょうか。

 

そして「作業時間」タブからフィルタを使用して契約内作業/契約外作業の集計ができる、
という感じでしょうか。

おわりに

月次〆、あるいはプロジェクト完了時に集計すると契約内/契約外の作業工数がわかるようになりました。

これで振り返る事で、見積りの精度が上がっていけば良いのですが。。。

 

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