RedmineはそもそもBTS(バグトラッキングシステム)、
つまりバグの管理の為のシステムであって、工数管理をする為のシステムではない、
ように思っていたのですが、その認識が誤っていた様で。
色々試してみてみた結果、
・工数管理はできそう
・ただ、どこまでの作業をRedmineに登録するか、という切り分けは必要
(幾つか妥協も必要?)
という感想。
とりあえず試した事とかをダラダラとメモ。
作業は2種類に分けられる
この世には2種類の作業がある。
「契約内作業」と「契約外作業」だ。
・・・
・・・
・・・
いや、知らんけど。少なくとも弊社では。
つまり案件のお話が来て工数を見積もる際、
・○○○○の作業:X人日
・△△△△の作業:X人日
・□□□□の作業:X人日
という形で見積もるかと思いますが、上記であげた3つの作業は案件遂行の為に
必要な作業 =「契約内作業」。
それ以外の、見積りから外れた(=見積りが甘かった(?))作業は「契約外作業」となります。
「契約外作業」は見積りに含まれないので、ざっくり言うと賃金が発生しない作業となってしまいます。
当然ながら見積りの工数内で案件が完了すれば黒字、
見積りの工数をオーバーすれば、その分赤字となります。
会社に雇用されている身としては、案件は黒字で完了させたいし、
案件完了時に「契約内作業」がどれだけあって、「契約外作業」がどれだけあるかを見て、
次案件に反省を活かしたい気持ちがあります。
そこでRedmineにタスクを登録する際、「契約内作業」と「契約外作業」をどのように
登録するか、が肝になる。なりそうな気がする。きっと。
Redmineのどのオブジェクトで管理するか
トラッカーで契約内/外を管理する?⇒No
トラッカーは通常、「バグ」「問い合わせ」「課題」などのチケットの大分類を
管理しますが、そこで管理するとどうなるか。
・バグ(契約内)
・問い合わせ(契約内)
・課題(契約内)
・バグ(契約外)
・問い合わせ(契約外)
・課題(契約外)
トラッカー1つにつき契約内/外を作成、という感じになっちゃいそう。
これは冗長ではないか?
て事でこれは却下。
カテゴリで契約内/外を管理する?⇒No
一瞬アリかと思いましたが、
既にカテゴリを別の用途で使用しているプロジェクトの場合、
実現できないので却下。
活動で契約内/外を管理する?⇒No
「活動」は実績工数を入力する際に選択するこれ↓
これもトラッカー同様に、活動1つにつき契約内/外を作るのは冗長。
また、
・設計
・開発
・打ち合わせ
・調査
等と活動を定義して、社内の運用として、
“設計”、”開発”は「契約内作業」、”打ち合わせ”、”調査”は「契約外作業」に
計上すると決めても、上手くいかないケースがありそう。
例えば、バグ発生時にどのように修正するか(=設計)、実際の修正(=開発)作業は
「契約外作業」になってします。
中々難しい。
カスタムフィールドで契約内/外を管理する?⇒Yes
カスタムフィールドは増やしすぎると手に負えなくなるので、
なるべく増やしたくなかったのですが、これが最適な気がしました。
カスタムフィールドの追加
「管理」からカスタムフィールドを選択
新しいカスタムフィールドを選択
追加先のオブジェクトを選択
ここでは「チケット」を選択
設定はこんな感じ↓
選択肢は「契約内作業」と「契約外作業」を設定。
(一回保存しないとキーバリューリストの選択肢が設定できないのはなぜ?)
チケット作成時に「作業区分」が増えている。
「契約内作業」をデフォルトとしておくと、楽でしょうか。
そして「作業時間」タブからフィルタを使用して契約内作業/契約外作業の集計ができる、
という感じでしょうか。
おわりに
月次〆、あるいはプロジェクト完了時に集計すると契約内/契約外の作業工数がわかるようになりました。
これで振り返る事で、見積りの精度が上がっていけば良いのですが。。。